今日はひさしぶりに「登りたい・・」という気分になり、西日暮里にあるボルダリングジム「Rhino and Bird」へ。ここのジム、自宅から自転車で10分なので以前は頻繁に行っていたのですが、ここ1年すっかりご無沙汰になっていました。前は顔なじみもいたのです が、さすがに今日はひとりぼっち。コース(石の配置)も全く変わっていて、とまどいつつもせっかく来たので手探りで登り始めます。1年ぶりでも体は覚えて いるもんですね。30分もするとほぼ1年前と変わらないレベルに。と言ってもまだまだ初級者レベルなので「その石は右手で取らないと体が振られますよ」み たいに、上手で親切なお客さんが教えてくれます。年齢など関係なく客同士が打ち解けてくるから不思議なものですよ。やはり「壁を乗り越える」っていうの は、心理的に共感する何かがあるのかも、、、 なんて思いつつ、1時間もすると腕がパンパンで、もう何もできない状態に。今日は慣らしという事で、早々に 切り上げて来ちゃいました。

写真はジムの内部。非常に魅力的な空間です。で、、、悲しいかな、どうしても建築的に考えずにはいられません。

ここのジム、線路沿いの奥まった所にある、元々は40坪程度の倉庫(もしくは工場)と思われます。ワンボリュームの建物の中に木軸(一部鉄骨)で2 層の内部空間を作り上げ、センターを吹き抜け、メインの壁が3方に立ち上がっています。登る壁以外は、全てラーチ合板仕上げ、それも斜めに倒れていたり、 不思議と隙間が空いて光が漏れていたり。鉄骨のトラスの下に広がる木質のポリゴン空間は、まさしく都市の中の異空間という感じを受けます。必要最低限の設 備関係は、ほとんどが露出。それがまた空間の力強さを感じさせ、どこか未来的な感じも。外観は倉庫そものもです。入り口に立って初めて「いや!なんだか違 うぞ!」という感じです。

都市の中に空き倉庫や工場ってけっこうあるんですよね。(実際、自宅の近所にも2つ程)。そういうワンボリュームの建物、実はかなり高いポテンシャ ルをもっているのかも。用済みで、忘れ去られたような建物に手を加え、若者が楽しみコミュニティーを形成していく姿に、単なるビジネスモデルを超えた可能 性を感じずにはいられません。ボルダリングジムに限らず、今後このような形態が広がればもっと都市が面白くなるだろうと思いながら、自分でも何か関われない かなと思惑する日曜日でした。

そんな中、明日は間違いなく極度の筋肉痛です。。。