今日は母校である千葉大学に行ってきました。建築学科が取り組んでいる「ソーラーデカスロン・ヨーロッパ」なるプロジェクトを見る為です。
なにやら聞き慣れない言葉の「ソーラデカスロン」とは簡単に言うと「学生の国際コンペで、ソーラー発電での自立を条件に、エネルギー効率、革新性、市場 性、快適性など10個の観点でそのアイデアを競う」というものだそうです。「デカスロン」とは「10種競技」という意味。今回それに千葉大学が積水ハウス など数々の企業と連携し、参加する事に決まったようです。6月にスペイン・マドリッドで実際に建設するため、そのリハーサルとして千葉大構内に建てたとの事でし た。(参考サイトhttp://www.eng.chiba-u.ac.jp/outNews.tsv?rlt=1&no=969)なんでも学生 コンペということで、建設も学生が手がける事が条件のようで、もちろんプロが数人混じって指導するようですが、これだけの物を実際に施工するんですから学生達 にとっては素晴らしい経験ですよね。しかも本番はマドリッドだし。羨ましい。ちなみに与えられた施工期間は10日間のようで、24時間3交代制で 建設するとの事です。(この過酷さがまた素晴らしい)写真はそのコンペに出展する実作。栗生研究室が設計(デザイン)の中心となっていたようで、プロポーションや空間構成はさすがという印象でした。
近頃自分を取り巻く建築環境では、エネルギー関連の話がものすごく多いです。それは建築単体から街を含めた大きなストーリーまで様々ですが、実務に関わってくる事も多く、建築を考える上でエネルギーというものが不可欠な要素になってきていると肌身をもって感じています。